樹木管理について

大切な樹木が事故に繋がらないために。そして末永く守り続けていくために。
樹木の管理に関する、各種ご要望にお応えいたします。

大きくなりすぎてしまったり長年手入れが出来ていない樹木は、人々の暮らしに様々な支障をきたしてしまう場合があります。
老朽したり枯れてしまった木は中が空洞になっていることが多く、わずかな衝撃でも倒木してしまうことがあるため、十分な注意が必要です。
さらに倒木により家屋を損壊したり、通行人へ被災させてしまう危険もあるため、早急な対処が必要になります。

大きなトラブルを未然に防ぐには、日ごろからの注意と早急な調査が効果的です。そのうえ、適切な作業により伐採してもらうことが重要になります。

かわうち林業では、樹木の調査・診断・伐採・剪定・保護・管理など、各種ご要望にお応えいたします。
お客様のご要望やご意向を伺い、樹木を根元から伐採してしまうだけでなく、枝や葉を整えることで永く守り、育てていけるようなご提案もさせていただきます。

住宅街や公共施設の樹木だけでなく、神社や寺院のご神木も伐採・管理などご依頼いただいた経験があります。
どうぞお気軽にお問い合わせください。

森林

業務一覧

危険木の伐採・剪定

樹木を診断したうえで、その樹木の状況にあった方法で伐採・剪定を行います。
一部を剪定するのか、根元から伐らなければいけないのか……熟練のプロが診断し、より良いご提案をさせていただきます。

木を切ろうとする男性

ケーブリング

ケーブリングとは、幹と枝、枝と枝、幹と隣の木などをワイヤーやロープを使って繋ぐことを言います。
枝が折れたり木が倒れたりするのを防ぐ目的として行う作業です。

木の上でワイヤーを掴む男性

樹木の保存

別名「ツリーケア」と言います。永く樹木を守っていくために、剪定や枯れ枝の除去を行う作業です。
樹木の適切な成長のために手入れを行い、整え、いちばんダメージの少ない方法で木を残していくことができます。

「日当たりが悪い」「落ち葉に困っている」等、木を切る理由はたくさんありますが、枝を降ろし整えることで、木を切らずに解決できることもあるかもしれません。
樹木と人間の共存を考え、双方に良い判断をするのもわたしたちの仕事です。

ワイヤーに枝を吊るす男性

ケーブリングとは

ケーブリングは、強風や雪の重みなどから樹木を守るために、枝や幹をワイヤーやロープで支えて補強する技術です。樹木本来の健康を守りながら、倒木や枝折れのリスクを減らし、安全性を高めることができます。
公園や街路樹など、私たちの身近な場所でも活用されており、景観を守るだけでなく、防災対策としても大切な役割を果たしています。適切に取り入れることで、自然と共に暮らすことができる、安心で持続可能な環境づくりにつながります。

また、伐採や大規模な剪定に比べてコストを抑えて施工できるため、環境への配慮と経済性を両立した管理方法として注目されています。

樹木のケーブリング

ケーブリングの必要性とメリット

公共の安全確保

  • 強風・台風・積雪などによる倒木リスクの低減
  • 歩行者や建物への被害防止
道路にはみ出た危険木

文化財・景観樹の保護

  • 樹齢の高い樹木の延命措置としての活用
  • 観光資源としての景観樹の保全
岡山県の天然記念物「醍醐桜」のケーブリング

維持管理コストの削減

  • 倒木被害による修復費用の軽減
  • 予防的な対策により、長期的な管理コストを抑制
樹木のケーブリング

ケーブリングの種類と施工方法

動的ケーブリング

健康な樹木の自然な動きを妨げず、軽微な補強・予防に最適

動的ケーブリングは、特殊なロープやショックアブソーバー、伸縮性のあるケーブルを使用して、樹木の自然な動きを許容しつつ補強を行う方法です。風による揺れなど、枝の自然な動きを妨げずに過度な動きを抑えるため、木の成長を妨げにくく、自然な樹形を保ちやすいのが特長です。
この方法は、主に軽度な補強や予防的な措置として用いられ、木にかかるストレスが少ない柔軟なサポート方法です。ただし、強度は静的ケーブリングに劣るため、重度の損傷には不向きです。

動的ケーブリングの特徴
  • 木へのストレスが少ない
  • 設置が比較的簡単
  • 枝や幹の自然な成長に合わせやすい

静的ケーブリング

健康な木だけでなく、損傷した部位も強力に補強し、安定性を維持

静的ケーブリングは、伸縮性のないワイヤーロープや鋼線を用いて、枝や幹の動きを物理的に制限し、樹木の長期的な安定性を確保する方法です。枝の動きをしっかりと抑えることで、強い補強力を発揮します。
主に、既に損傷している枝や幹の補強に使用され、確実な安定を図るのに適しています。ただし、動きを抑える構造上、木にかかるストレスが大きくなる可能性があり、成長を妨げることもあります。

静的ケーブリングの特徴
  • 高い補強力と安定性
  • 大きな枝や重たい部分の補強に適している
  • 専門的な施工が必要

かわうち林業では、樹木の状態や周囲の環境に応じて、最適なケーブリングの方法をご提案いたします。
安全性と景観の両立を目指し、経験豊富なスタッフが丁寧に対応いたしますので、お気軽にご相談ください。